読書感想文
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2024年2月20日
不動産登記を担当しています、実は読書好きの岡田です。
最近は中々読みたいと思う本に出会えず、読み始めても中々進まない、はまらないという状態が続いていたのですが、
昨年12月に発売された湊かなえさんのデビュー15周年記念の『人間標本』を、先月久しぶりに読了しました。
今まで私が読んできた本は、ハッピーエンドやミステリー系なら問題解決ですっきり!というのが多かったのですが、
これは『イヤミスの女王』というだけありました・・・。
題名が『人間標本』で、ミステリーとなれば、大体殺人系かなと予想をして読みましたが、犯人が誰か、そんなことを考える作品では無くて、自分が大切にするもののために生じる人間の狂気的な部分が凄くあらわされた作品だなと感じると共に、人間と蝶の見えている世界が違うように、同じ人でも見え方捉え方はそれぞれで、いくら相手のことを思っても思いが通じない、見えない部分があるんだと考えさせられる一冊でした。
伏線回収や謎が解決されるすっきり感はありますが、読み終わってから当分心のもやもやが残りますので、読みたい方は日曜日に読むのはやめておいた方が良いかと思います。
でもすごく読みやすくておすすめしたい一冊なので、機会があれば皆さん読んでみてください。
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