契約者の死亡によるNTTドコモ携帯の解約手続き

 

親族が亡くなった時の手続きには様々なものがありますが、故人が使用していた携帯電話にまつわる手続きもそのひとつです。

携帯電話は、契約者の死亡とともに自動で解約されるわけではありません。

契約者が亡くなった場合、残された方はその契約を「承継」するか「解約」するかを選択する必要があります。

 

「承継」:契約者をご家族に変更し、利用を継続すること

「解約」:契約を解除し、利用を終了すること

 

現代は、既にご自身の携帯電話をお持ちの方がほとんどだと思いますので、多くの場合で「解約」を選択されるのではないかと思います。

そのため今回は、携帯電話の契約者が亡くなった場合の解約手続に関して、手続きの流れと解約における注意点についてお伝えいたします。

 

※手続きの流れや注意点については、契約の内容や状況により変更となる可能性があります。詳しくはお近くのドコモショップへお問い合わせください。

 

 

手続きの流れ

 

  • 来店予約をする

NTTドコモでは、死亡による解約は店舗でしか行うことができません。予約は必須ではありませんが、待ち時間が長くなったり、その日に手続きができなかったりする恐れがあるため、来店予約をするのが良いでしょう。

契約をした店舗でなくてもお手続き可能なため、お近くのドコモショップを検索し、「電話予約」か「ネット予約」かの方法で来店予約を取ります。

 

  • 必要書類等を集める

必要書類は以下のとおりです。

★死亡の事実が確認できる書類

(除籍となった戸籍謄本又は抄本、住民票の除票、死亡届、葬儀の案内状など)

★ドコモUIMカード又はドコモeSIMカード

※分からない場合は、契約者が使用していた携帯電話を持って行きましょう。

紛失又は盗難でカードがない場合は、店舗でその旨を伝えれば手続きが可能です。

★来店者の本人確認書類

(運転免許証、マイナンバーカードなど)

 

  •  店舗へ行き、解約手続きを行う。

店舗にてスタッフの方と契約内容を確認し、解約に係る書類へサインをします。

これで解約手続きが完了します。

 

このように、解約手続き自体は難しくはありませんが、解約に関しては様々なことに注意する必要があります。

解約における注意点

 

★解約手続きのタイミング

亡くなってからすぐに携帯を解約してしまうと、生前の関係者と連絡を取るときに困ってしまったり、契約者が利用していたサービスやショッピングなどの確認が出来なくなってしまったりすることがあります。

解約日までの利用料金は余分にかかってしまいますが、様々な手続きがある程度落付いてから解約するのが良いでしょう。

 

★解約手続きを行うことができる人

NTTドコモの場合は、解約手続きができる人に関して制限はありません。そのため、家族はもちろん、友人などであっても手続きが可能です。

ですが、家族以外が手続きを行う場合は、契約者との関係などを店頭で確認されることもあるそうです。

 

★サブスクリプション等の解約

生前契約していたサブスクリプション等についても解約する必要があります。

Apple musicやGoogle Play Passなど、App storeやGoogle playなどから直接購入したものについては携帯解約時に確認することが可能なため、携帯解約と併せて解約することができます。

ですが、その他(Netflixやアプリ内課金、商品の定期購入など)は店舗で確認ができないため、クレジットカードの利用明細などから確認し、解約手続きを行います。

 

★解約月の料金の支払い方法

ドコモ携帯を解約した場合、契約していたプランにより解約日までの料金が日割計算される場合と月ごとにかかってしまう場合があるため、店頭で確認します。

利用料金の引き落とし口座が既に凍結されている場合は、契約者の住所宛に請求書が届きます。「契約者の住まいが賃貸で既に解約済み」など請求書の確認が難しい場合は、解約の翌月10日以降にお近くのドコモショップへ行き「契約者の名前」「契約していた電話番号」を伝えると、その場で支払いすることが可能です。

 

★端末の分割払いの残額がある場合

分割で支払いを続けるか残額を一括で納めるかを選択します。

 

★dカード、dカードGOLDの解約

ドコモの携帯を利用している方の中には、dカードやdカードGOLDを持っている方が多くいらっしゃると思いますが、こちらも解約手続きが必要です。

dカード、dカードGOLDの解約手続きは、電話のみでの受付となっています。dカードの場合は「dカードセンター」は、dカードGOLDの場合は「dカード ゴールドデスク」へ電話を掛けます。手元にカードがあればスムーズに進みますが、カードが見当たらない場合は契約者の電話番号と名前を伝えることでお手続きが可能です。

 

 

まとめ

 

本記事では、契約者が亡くなった場合のNTTドコモ携帯電話の解約手続きの流れと注意点についてご紹介しました。

ご家族が亡くなられた際は、様々な手続きをする必要があり大変かと思います。

司法書士法人トラストでは、携帯電話の解約手続きを含め、相続手続きにおける様々なお手続きをお手伝いさせていただいております。是非一度ご相談ください。